ジモトのレジリエンス強化へ! 生田講師(生)が内閣官房主催の国土強靱化ワークショップで話題提供
2018年2月11日(日曜日)、グランフロント大阪ナレッジキャピタルにて、内閣官房国土強靱化推進室主催の地域自主ワークショップ(大阪会場)が開催され、生活科学研究科居住環境学講座の生田英輔講師が話題提供者を務めました。
『レジリエンス』×『地域』:防災?減災を考える「ジモト」をつくる!と題されたこのワークショップは、防災?減災など各活動の関係者や関心の薄い層への国土強靱化の広がりを進めるため全国の7つの都市で開催されています。大阪会場はそのラストを飾る回であり、定員を大幅に超える申し込みを受け、会場には意欲の高い参加者が集まりました。
冒頭、内閣官房国土強靱化推進室の金子寛志氏(左写真)が国の防災?減災に向けた取り組みや、このワークショップの立ち上げ背景などを説明。続いて、今回のワークショップの企画運営にあたる地域リーダーの小島一哉氏(大阪ガス株式会社)と佐藤拓也氏(YuMake合同会社)の進行で、話題提供役として生田講師(右写真)が登壇。生田講師はまず、〝ジモト”という日本語のワードがどの範囲を指すのか、またどのような示唆や感情を包含するのか国内外の事例を示しながら解説しました。ワークショップの中盤では、レジリエンスを高めるための「我が町意識」の底上げにつながる活動の実例として、大阪近郊で行われている取り組みを複数紹介。このような活動においては皆が主体者であり、傍観者がいないようにすべきであること、また世代や価値観、ライフスタイルの広がりを見据え、多様な方法で繋がれる街が望ましいことなど、取り組みを起案する上でのポイントを示しました。しめくくりとして、”Happy”がキーワードであり、参加者、そして自分自身が幸せになるポジティブな活動を、とメッセージを送りました。
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このワークショップには、ビジュアル?ファシリテーターと呼ばれる、レクチャーやディスカッションの内容をイラストを交えて分かりやすく記録していく専門スタッフが参加。会場の周囲に置かれたボードに、次々とカラフルな「まとめ」が展示されていきます。このようなサポートも得て、班ごとに分かれてのディスカッションも大いに盛り上がりました。
参加者の一人としてこのワークショップを受講した生活科学部4年生の安田 智子さんは、「生田先生のゼミに所属しており、地域の災害に対する社会的な脆弱性について研究している。卒論も提出し終わったこともあって、先生からこのワークショップがあることを聞いて参加した。普段とは異なり、さまざまなバックグラウンドの多様な年代の人と意見を交わすことができ、意味深い体験となりました」と話していました。